ウミガメに会える季節と注意点まとめ。
マナーを守って一生の思い出を作りましょう。
こんにちは。
夏が近づき、海のシーズンが到来しようとしています。
そんな季節の楽しみの一つは「ウミガメ」ではないでしょうか。
人生で一度は見てみたい「ウミガメの産卵」
南国でダイビングをすればぜひ写真に納めたい「ウミガメとのツーショット」
生き物の神秘を感じることのできる「ウミガメの産卵」
そんな産卵から孵化までを含めたウミガメのハイシーズンは7〜10月です。
意外に長いでしょ?
しっかり季節を見極めることで、ウミガメの生態を観察しつつ旅行や観光、アクティビティーを存分に楽しうことができます。
産卵・ダイビング・孵化
それぞれに適した季節や気をつけることをまとめました!
産卵
ウミガメの産卵が見ることのできる季節は5月〜8月です。
日本で一番ウミガメが産卵に訪れる場所である「屋久島」では5月の初め(GWくらい)から6月の下旬頃多くのウミガメの産卵を見ることができます。
屋久島よりも北に位置する砂浜では6月〜遅くても8月上旬頃まで産卵に来る可能性があるので、日本で見ることのできる産卵時期は5月〜8月となっています。
ウミガメの産卵する姿が一度は見たいという人がいると思いますが、ウミガメは生き物なのでどんなによくウミガメが産卵に来る砂浜だという場所だったとしても確実にその日に産卵の姿が見ることができると断言はできません。
しかし、日本で唯一ほぼ確実にウミガメの産卵を見ることができる場所「屋久島」ならゴールデンウィーク期間なら出会える確率はかなり上がります。
なぜなら、一晩に約200頭ものウミガメが産卵に訪れる日があるほどたくさんのウミガメが上陸するからです。
注意点
①観察の位置どり
ウミガメ保護団体やガイドさんがいる砂浜であれば産卵しているウミガメの近くまで案内してくれるかもしれません。
もっと運が良ければかなり近くで産卵を見ることができるかもしれませんが、プロの方がいないときはあまり近づかないようにして下さい。
なぜならウミガメに噛まれる危険性があるからです。
産卵前のウミガメは非常に気が立っています。
そんなウミガメの顔付近に誤って立ってしまったら噛まれてしまう危険があります。
ウミガメは種類にもよりますが、日本に多く上陸する「アカウミガメ 」は貝類を主食をしており非常に顎の力が強いです。
一度噛まれてしまったら指なら噛みちぎられ、ふくらはぎなら肉をごっそり持っていかれます。
(実際に噛まれて一生消えない傷跡が残っている人を何人も見てきました。)
観察を行うときは十分に気をつけて安全にウミガメたちの姿を見守ってあげましょう。
②写真撮影
ウミガメは上陸前に海の中から陸地を見ています。写真を撮りたい気持ちはわかりますが絶対にフラッシュをたかないようにしましょう。
僕たちが思っているよりもウミガメの目はいいので、海から陸地がわのフラッシュを見てしまったウミガメは上陸してきません。
ダイビング
ダイビングでウミガメに会いたいと思う人も多いと思います。
ウミガメと一緒に泳げるタイミングは7月〜8月がベストです。
基本的にウミガメが陸地付近で泳ぐのは産卵時期となります。
ダイビングをするにしてもそんなに沖の方まで行くことは少ないと思いますので、ウミガメが陸地近くまで来ていることが大前提となります。
なので、ウミガメの産卵時期とダイビングの時期はおおよそ一致します。
しかしなぜダイビングの季節が7月〜8月かというと、水温と季節の関係です。
シンプルに夏以外の海は寒いです。
例え保温機能のあるダイビングスーツを着ていたとしても限界があります。
また、ダイビングのライセンスを持っている方は年中海に潜ることができると思いますが、旅行などで少し体験してみたいという人はダイビングツアーなどに参加する必要があります。
また、6月は梅雨時期なので海が荒れたりして初心者にはダイビングを行うのが難しい季節です。
なので、水温が比較的高くなり季節としても安定した夏になってからダイビングをしてウミガメに会うことをお勧めします。
注意点
海の中でウミガメに会うことができればテンションが上がると思いますが、泳いでいる海がめにちょっかいを出すのはやめましょう。
産卵の項目でも注意しましたが、万が一噛まれてしまえば一生消えない傷になる恐れがあります。
孵化
産卵を見ることができたら孵化の姿も見たくなってきますよね。
ウミガメの孵化が見れるのは7月下旬〜10月上旬頃です。
産卵から孵化まで約2ヶ月かかるのでこのくらいの時期になります。
日本一のウミガメ産卵地である屋久島では7月下旬〜9月頃まで見ることができます。
産卵に比べ、孵化は時間が読めません。
なのでたまたま孵化時期に砂浜に行って出会えればラッキーくらいの気持ちで行くことをお勧めします。
注意点
夜中に孵化を見ることができてフラッシュで写真を撮ったり、ライトをつけることは絶対にやめましょう。
子亀は光に集まる習性があることがわかっています。
その光につられて海の方向がわからなくなり、しっかり海に変えることができなくなってしまうことがあります。
一回の産卵で120個ほどの卵を産みますが、そこから生まれて大人に成長することができるのはほんの1割程度です。
そうでなくても生存確率の低い子亀たちが海に帰るのを邪魔しないように心がけて下さい。
まとめ
ウミガメの産卵・孵化を見たり、一緒に泳いだりすることができれば一生の思い出になります。
しかし、ウミガメは野生生物なのでいつでもその姿を見ることができるというわけではありません。
適切な時期に適切なマナーを守ることで人間もウミガメも損をすることなくお互いがやりたいことをすることができます。
正しい知識を持ってウミガメの神秘と素晴らしさを感じてもらえることを願っています!