まだ暗い時間帯から朝の散歩をしていると綺麗な朝焼けを見ることができました。
こんなこと技があることを知っているでしょうか。
「朝焼けは雨、夕焼けは晴」
意味はその言葉通り、朝焼けが見えた時はその日雨が降り、夕焼けが見えた時は次の日は晴れるという意味です。
朝焼けを見たその日の天気は残念ながら雨ではありませんでしたが、天気が良いとはいえませんでした。
そこそこ当たっているような気がします。
では、このことわざには根拠があるのでしょうか。
もし根拠があるのなら、朝焼けもしくは夕焼けを見ることができれば素人でも簡単に天気予報をすることができるのでとても便利です。
結論を言うと
そこそこ当たっている
と言うのが正しいです。
根本は間違っていないので、朝焼け後は天気が悪くなるかもしれませんし、夕焼けの次の日は天気がいい日が多いと思う分にはいいのではないかと思います。
朝焼け、夕焼けになる仕組み
空が赤くなる原因は、空気中の水蒸気量にあります。
朝と夕方は太陽高度が低く、波長の長い「赤い光」はあまり散乱されずに地球に届きます。
そして、空気中に水蒸気量が多いと、高度に散乱し目に入ってきやすくなることが空が赤く見える仕組みです。
雨の多い季節は空気中の水蒸気量が多くなっているため、朝焼けや夕焼けを見ることのできる機会が多くなります。
雲の流れを考える
空が赤く染まる理由がわかったところで、次は天気の移り変わりについて解説します。
雲の西から東に流れていきます。(地球は自転していますからね。)
そのため、天気の変化も西から東へ移っていきます。
太陽は東から西へ移動していくので、天気の変化と太陽の動きは逆になっているわけです。
ことわざは本当か?
空が赤く染まる理由、天気の移り変わり、太陽の動き
この3つの要素から、ことわざに科学的根拠があるかが分かります。
朝焼けについて
朝焼けが見えるということは東の空の水蒸気量が多くなっているが雲はかかっていないということです。
一方、これからの天気を表す西の空の様子はこの地点では分かりません。
つまり、朝焼けが見えたとしてもこれからの天気についてはあまり分かりません。
しかし、春・秋は高気圧(天気が良くなる)と低気圧(天気が悪くなる)の状態が交互に来ることが多いです。
すなわち、朝の天気が良い時(高気圧)はその後高気圧によって天気が崩れていく可能性が高くな離ます。
東の空の天気が良ければ西の方角から雨雲が来ているかもしてないということです。
このことから、春と秋ではことわざが当てはまる可能性が高いことがわかります。
夕焼けについて
次に夕焼けの次の日が晴れるのかということです。
夕焼けが見えるということは、西の空の天気がよいということです。
天気は西から東へ移っていくので、夕焼けの日のように西の空の天気が良い時はその後も晴れが続くことが予想されます。
朝焼けでも解説しましたが、春・秋は高気圧と低気圧が交互に来ることが多いので次の日晴れるかどうかは分からないですが、夕焼けが見えた後数時間は晴れが続くことは多いでしょう。
朝焼けとは逆に、夕焼けの次の日に晴れる可能性が高い(ことわざ通りになる)のは夏・冬であることがわかります。
結論
「朝焼けは雨、夕焼けは晴」ということわざについての根拠を考察しました。
朝焼けの後雨が降る→春・秋は当てはまることが多い
夕焼けの次の日に雨が降る→夏・冬は当てはまることが多い
科学的にも根本は間違っていないことがわかりました。
昔の人はここまでの知識はなかったはずなのに、経験則からことわざを生み出していて本当に凄いと思います。
ことわざですのでもちろん100%ではないですし、現代には精度の高い天気予報があるのでネットで確認すればいいだけの話です。
朝焼けや夕焼けを見たらちょっとだけウンチクを垂れてもいいかもしれません。