あの頃の虫かご地獄。
こんにちは!
梅雨が明け、夏休みの時期になり、夏って感じになってきました。
セミの泣き声を聞いていると、幼い頃セミ捕りをしていたことを覚えています。
朝から出かけてセミを捕まえては虫かごの中に入れていました。
当時はセミを集めることがとても楽しく、気付けば夕方なんてこともよくある光景だったな。。
僕の夏の思い出は虫たちとの思い出でもあります。
今思い出すと「ひどいことしちゃってたな」と感じる無邪気から生まれる残酷がそこにはあった気がします。
セミの思い出
小学生低学年の少年が持ち運ぶ小さな虫かごの中にセミが数十匹入っていることなんてよくありました。
そして夕方、虫かごを開放し捕まえたセミたちを一斉に逃してあげるのです。
大人になって思い出すと、かなり残酷なことをしていたなと感じます。
成虫になったセミは1週間しか命が続かないにも関わらず、そのうちの1日をかごの中に換金してしまっています。
しかも、非常に狭い空間に、、、です。
(うっすらとしか覚えていませんが、最後に逃す時にはすでに命を落としていたセミもちらほらいたような。。)
その時は捕まえてもちゃんと逃してあげてるから自分が残酷なことをしているなんて微塵も考えたことはありませんでしたが、親が見ててどう思っていたのか気になります。
幼い子に対して使われることの多い「無邪気」という言葉があります。
文字通り「邪気が無い」と書くのですが、邪気が無いからこそ残酷さが生じることって多かったなと年齢を重ねるごとに思います。
幼い頃の無邪気な僕が作り出したあの虫かごはセミたちにとっては地獄以外の何物でもなかったと思います。
カマキリの思い出
カマキリに寄生する「ハリガネムシ」ってご存知ですか?
カマキリの体内に寄生する寄生虫です。
車に轢かれ、潰れたカマキリから脱出するハリガネムシの姿を見た時にその存在を知りました。
ハリガネムシについて当時ほとんど何も知らなかった幼い僕は、カマキリを見つけては石でぺちゃんこにし、ハリガネムシの有無を確認していました。
パソコンも使えない、図鑑にも載ってない
そんな生き物について興味を持っただけの少年はカマキリを潰して調べていたのでした。
今振り返ってもこんな無邪気で残酷なことはないです。。
しかし、この経験があったからこそ生き物に興味を持ち、大学も生物学を専攻するまでに成長することができたのかなとも思います。
アリの思い出
小学生低学年の頃、夏休みの自由研究でアリの観察を行いました。
ケージに砂とアリを適当に集め、アリが巣を作る様子を観察するという自由研究です。
観察日記をつけるまでは、きちんと毎日餌もあげてお世話をしていたのですが問題は観察が終わった後です。
アリを庭に放すと後々家に入ってくるんじゃないかと思ったので、巣穴に水を流し込んで全滅させてしまっていました。
家族が困らないようにと気を遣ってやったことなのですが、アリさん達には本当にかわいそうなことをしたなと思っています。
最近はアリの観察キットのような専用商品も販売されているようです。
きちんとした観察キットが用意されていることに感動しますが、それよりも観察後のアリ達を今の子供達はどうしているのかの方が個人的には気になります。
最後に
幼い頃は興味があるだけだったり、気を遣ったりしているけど残酷だったことが他にもたくさんあったんだろうなと思います。
そうやって少しづつ命の大切さや生き物の仕組みを学ぶことができたんだと思いますが、昆虫達には本当に申し訳ないことをしたなと今になって感じます。
自分に子供ができた時は、ちゃんと命の重みについても勉強させてあげられるようなお父さんになりたいですね。